トリコモナスとは

トリコモナス症とは、英語名trichomoniasisと表記されるトリコモナス原虫が感染部位に寄生し起す感染症で、人以外でも哺乳類全般や鳥類などで見られる感染症の総称です。

人間では、性行為により感染する性感染症である膣トリコモナス以外には、大腸に感染し下痢を引き起こす腸トリコモナスがあります。

トリコモナスの症状

男性の場合は無症状であることが多く、排尿痛や尿道のかゆみを感じることがあります。

女性の場合は、感染後3週間で膿を含んだ泡状の悪臭のあるおりものの増加や性器に痒みや痛みを感じますが、半数の方は無症状であることが多いようです。

なおトリコモナスに感染すると続発症としてHIV感染リスクや未熟児の出産が増加するという可能性があります。

トリコモナス感染症の病原体と感染経路

トリコモナス原虫

病原体は、トリコモナス原虫、別名チツホネマクムシという寄生虫が女性の尿道や膣に寄生し、男性の場合も尿道に寄生しますが排尿時に出てしまうことが多いとされます。

女性の感染者の膣から男性の尿道に感染した場合は、軽い尿道炎を起こし排尿痛が出る場合もありますが、ほとんどのケースで自覚症状はありません。

そのため、感染した男性は感染に無自覚のまま、他の女性に感染させてしまうのです。

性行為で感染する例が多いですが、性行為以外でも感染し、トイレの便座や公衆浴槽の縁、タオルや衣類を介しても感染します。

稀に、出産時に分娩中の母体から産道感染もあるとされます。

トリコモナスの検査

トリコモナス症の検査は、検体を採取して顕微鏡で病原原虫を観察することで検査が可能です。

女性の場合は、膣から綿棒で膣分泌液を採取し、男性の場合は尿を採取し顕微鏡で調べます。

早期発見が大切なので、症状を少しでも感じたら検査し、検査をする時はパートナーと一緒に受けるようにしましょう。

IconA_Nyou IconA_Chitsu

トリコモナスを検査するキット

BannerMenKit BannerWomenKit

トリコモナスの治療と予防

トリコモナスの治療には、病原菌である原虫を排除することに主眼がおかれます。

治療には抗原虫薬、抗菌薬であるメトロニダゾールが使用され、内服に加えて膣剤を併用する場合もあります。

メトロダニゾールは嫌気性菌に対する効果があり、他の感染微生物に対しても有効でヘリコバクター・ピロリ菌の2次除菌療法における薬剤としても使用されます。

日本では成人女性の5~10%、成人男性の1~2%が感染しているとされ、検査をしなければ発見する事ができません。

トリコモナス症の予防は、不特定多数の方との性行為を避けたり、完全ではありませんがコンドームの使用で予防する事ができると考えられています。