HIVウィルスとは

HIVウィルスとは、英語ではHuman Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウイルス)と表記され頭文字をとってHIVと呼ばれています。

人間には細菌やウィルスなどの病原体から身体を守る免疫と言うシステムがありますが、このシステムを免疫と言います。

この免疫システムの中で重要な役割を担う、Tリンパ球やマクロファージ(CD4陽性細胞)などに感染するウイルスで、HIV1型とHIV2型と大別されます。

ヒト免疫不全ウイルス、別名「HIV」に感染して発症することでエイズになり発症すると、人間の体の免疫細胞を壊していくのです。

このウイルスはとても昔からあるような印象がありますが、発見されてからまだ約30年程しかたっていないのです。

HIVというと皆さん怖がったり偏見を持ったりもしますが、このウイルスはエイズという死に関わる病気を発症するのにとても弱いウイルスなので空気感染はせず、性行為や血液との接触によって感染します。

エイズの病原体のHIVウイルスはもともとは人間に感染するウイルスではありませんでしたが、突然変異によりヒトに感染するようになってしまいました。

エイズとは

HIVがTリンパ球やマクロファージ(CD4陽性細胞)に感染するとHIVウィルスはこれらの細胞を破壊しながら増殖します。

HIVがこれらの免疫細胞を破壊するので、免疫細胞が減少する事で免疫力が著しく低下して、免疫が機能していれば排除される病原体にも感染し健常者では感染しないような病気を発症します。

この病気を発症した状態をエイズ(AIDS:Acquired Immuno-Deficiency Syndrome、後天性免疫不全症候群)と言い代表的な疾患が発症した時点で医師によりエイズと診断されます。

HIV感染症 初期症状と進行による症状の変化

感染初期~無症候期~発症

HIV感染症というのは、感染症の中でも進行がゆっくりとなっていて、治療法が確立されていない病気でもあります。

そのため、HIVウイルスに感染してからエイズが発症してしまうまでには個人差もありますが平均で数年~十数年ほどの期間があるとなっていて、中にはHIVウイルスに感染しているのにもかかわらず30年以上もエイズが発症していないというケースもありますので、本当に個人差が大きな感染症の一つとなっていることを知っておいてください。

今回は、HIV感染症になってしまった場合の初期症状から進行による症状の変化について詳しく紹介していきます。

HIV感染症の初期症状からエイズ発症までについて

HIV感染症の初期症状としては、HIVウイルスに感染してから約2週間後にインフルエンザに似た症状が現れることが特徴的です。

これらの症状については数日~数週間ほどで治まるので、それほど大きな問題にならないということも多く、人によっては初期症状が無いことも多く、初期症状が現れた場合でも、37度~38度程度の発熱だけで済む人も多いために、普通の風邪と間違いやすいのがポイントになっています。

感染初期の症状が終わると次は無症状期と呼ばれる何の症状も無いという期間が数年間~数十年間ほど続きます。

無症状期の場合は、あくまでも「症状がない」というだけなので、体内でHIVウイルスが増殖を続けることになりますので、当然のことながら性行為などをすると感染させてしまう可能性が高いということになります。

そして、エイズが発症してしまうと、40度近い発熱を起こしてしまったり、激しい下痢や倦怠感、息苦しさなどの症状があったりします。

その後は、身体の免疫力が低下することになりますので、一般的には発症しないと言われている日和見感染症などに感染することが特徴的です。

初期症状

エイズとは、後天性免疫不全症候群ともいい、HIVウイルスに感染してから初期の2~4週間は発熱や筋肉痛、のどの痛みなど、風邪やインフルエンザのような症状があります。

これは、HIVが体内に侵入した感染初期では免疫を担うTリンパ球などに感染し、急激にウィルスが増殖し、免疫反応として感染者は発熱などが出るためです。

しかしこの症状は、数週間でおさまり、個人差はあるものの数年から10年ほど自覚症状の無い期間があります。

そして、無自覚症状の期間に免疫力の低下が進み、10年ほど経過してしつこい下痢や寝汗、急激な体重減少、様々な病気を発症します。

エイズ発症

無症候期の間も、HIVウィルスは毎日100億個増殖しTリンパ球は次々とHIVに感染して死滅していきます。

健常者では、血中1μl中に700〜1500個あるTリンパ球が200個未満になると免疫不全状態となり、エイズを発症します。

エイズを発症すると健康な人なら感染しないような病原体による日和見感染症や悪性腫瘍、神経障害などの様々な病気にかかるようになります。

厚生労働省では、エイズ診断基準として23の疾患を決めており、その中のどれか1つでも発病した時点でエイズ期となります。

日和見菌感染症

「日和見菌感染症」という言葉を聞いたことがある人というのは、どれくらいいるでしょうか?

エイズを発症してしまった方や、HIV感染症になってしまった方は医師から説明を受けている人も多いかもしれませんが、日和見菌感染症というのは、エイズが発症する一歩手前の段階で発症してしまいやすい感染症の名称となっています。

今回は、日和見菌感染症という感染症がどういうものなのかということについて詳しく紹介していきます。

日和見菌感染症は、どのような感染症なのか?

日和見菌感染症について説明をする前に、日和見菌について紹介をしなければいけません。

日和見菌というのは、簡単に説明すれば、「日常生活では発症しないレベルの弱い細菌」となっています。

通常の免疫力を持っている状況なら、日和見菌に冒された場合でもすぐに排除してしまうために、症状として現れないのが特徴的です。

まさに細菌が「日和見をしている」という状況になります。

そのため、通常の状態では発症しない感染症となっているために、下記に記載する23個の感染症が発症してしまった場合にはエイズ検査を受けたほうが良いという指標でもあります。

・カンジダ症
・クリプトコックス症(肺以外)
・クリプトポリジウム症
・サイトメガロウイルス感染症
・単純ヘルペスウイルス感染症
・カポジ肉腫
・原発性脳リンパ腫
・リンパ性間接性肺炎/肺リンパ過形成・非定型抗酸菌症
・非定型抗酸菌症
・ニューモシスチス
・カリニ肺炎
・進行性多発性白質脳腫
・トキソプラズマ脳炎
・クコシジオデス症
・HIV脳症
・ヒストプラズマ症
・イソスポラマ症
・活動性結核
・再発性サルモネラ菌血症
・HIV消耗性症候群
・反復性肺炎
・浸潤性子宮頸癌

これらの感染症は通常では発症しないものが多く、カンジダ症については、性病の一種として取り扱われているために、感染しているケースも多いかもしれませんが、こちらに関しては食道や気管支などの体内で発症してしまった場合に限られていますので、そのようになると通常では発症しない感染症ということになります。

エイズ関連症候群の種類とそれぞれの解説

エイズが発症するケースでは、スイッチが切り替わるように急に発症してしまうということではなく、前段階としてエイズ関連症候群という症状を経由してからエイズが発症するということになります。

これは、HIVウイルスに感染してしまうことから起こってしまうことですが、HIVウイルスに感染してしまうと、身体の免疫力が著しく低下してしまうことになります。

そのため、日常生活では問題がないようなウイルスでも非常に危険な状態になってしまうために、症状が進行している状態では免疫力が徐々に低下することになりますので、エイズが発症する前に様々な症状が現れることになります。

今回は、エイズ発症の前段階となるエイズ関連症候群の種類についてそれぞれ解説していきます。

エイズ関連症候群では、個々の症状だけを見ていると少し風邪を引いてしまったり体調が悪い時に感じたりするような症状が多いために判別できないことが多いですが、短い期間でこれらの症状が出てしまった場合にはエイズ関連症候群の可能性が高まりますので、エイズ検査を受診したほうが良いでしょう。

エイズ関連症候群に分類されている症状は下記の6つになります。

・ 発熱や悪寒がひどく、寝汗をかきやすい
・ 激しい下痢が続く
・ 食欲不振で、2ヶ月間ほどで10%以上も体重が落ちる
・ 首の周りや脇の下などのリンパ節が腫れる
・ 疲れやすくなり、倦怠感が長期間続く
・ 皮膚に異常な発疹が現れたり、舌に白い斑点が出来たりする

以上の6点となります。

それぞれの症状だけだと、加齢やストレスなどによっても引き起こされてしまう症状になっていますが、エイズ関連症候群の場合は、これらの症状が複数発症してしまうケースもありますので、これらの症状に当てはまった場合はエイズ関連症候群を疑ったほうがいいかもしれません。

エイズ発症者の傾向

日本で初めてエイズ患者が確認されたのは現在から30年ほど前の1980年代のことでした。

そこからエイズ患者の数は年々増加している傾向にあり、2013年度の新規HIV感染者の数は厚生労働省が確認しているデータでは246件となっていて、男女割合は男性231件、女性15件と明らかな隔たりがあったことが特徴的です。

ちなみに、エイズ患者の数は105件となっていて、男性101件、女性4件となっていました。

これらのことから、HIV発症者の数は男性に多く見られるのが特徴になっています。

今回は、HIV発症者の傾向について詳しく紹介していきます。

HIV発症者には、どのような傾向が見られるのか

HIV感染者の年齢分布を見ると、近年では20代~30代で増加している傾向にあり、40代~50代になると感染者の数は減少傾向にありますが、エイズ発症者の数に関しては40代~50代が増加傾向にあります。

これらのことから、近年では50代以降の方に向けてのHIV検査の重要性が高まっているとされています。

次にHIVウイルスの感染経路についてですが、こちらに関しては性的感染が主な感染経路となっていて、その他にも近年話題になっている麻薬や覚せい剤などで使用される注射器を介して感染してしまうことも多くなっていますが、それでも最も多いのは性的感染となっています。

そして、こちらが最も重要な事ですが、性的感染の中でも近年増加しているのは同性間の性的接触によって感染するというケースになっています。

HIV感染症の男女割合を確認すると、圧倒的に男性が多いということからも分かるように、男性同士の同性愛者が性的接触によってHIVウイルスに感染してしまうというケースが多くなっているために、同性間での性的接触をする際には、必ずコンドームなどの粘膜を守るアイテムを使用するようにしたほうが良いでしょう。

エイズの感染経路

HIVウイルス

HIVに感染する経路は、大きく分けて「性的感染」「血液感染」「母子感染」の3つです。

主に膣や口腔内などの粘膜の接触、血管に達するほどの傷からはHIVウイルスが感染する可能性があります。

逆に、唾液や尿などの体液では感染しません。人に感染するほどの量のウイルスが含まれていないからです。

もちろん、傷の無い皮膚同士がいくら接触しても、感染することはありません。

HIVウイルスは、近年の日本国内でも発症者が多くなっている感染症の一つとなっていますが、その感染経路は主に3つのパターンに分かれることになります。

1つ目は性行為による感染となっていて、全体の7割以上が性行為によって感染するというデータがあります。

そして2つ目は血液による感染となっていて、これは採血や輸血といった医療行為を通じて感染してしまうというものになっていますので、医療技術が発達している日本では稀なケースとなっています。

最後に見逃しがちなのが、母子感染となっていて、胎児が子宮の中にいる間に母親が感染してしまっていると、へその緒を通じて胎児に感染してしまうというものになっています。

今回は、最も多い感染経路とされている性行為とHIVウイルスの関係性について詳しく紹介していきますが、性行為と一口に言っても、感染源となるのは、「HIVウイルスが含まれた体液」となっています。

体液といっても、人間の体液には血液や汗、涙に尿など様々な体液がありますが、これらの体液の中でも、HIVウイルスに感染しやすいとされているのが、血液、精液、膣分泌液、母乳の4種類となっていて、これらの体液の場合はわずか数mlでもHIVウイルスに感染してしまうリスクが高まります。

そして、尿や汗、涙、唾液などについては感染のリスクがないということではなく、5リットル~10リットルほど摂取してしまうと感染してしまうリスクがあるとされていますが、現実的ではないので、今回は割愛します。

①性的感染

精液や膣からの分泌液にHIVウイルスが含まれていた場合、セックスによって亀頭部分の細かい傷や膣の粘膜などからウイルス感染します。

また、腸管粘膜は傷つきやすいために、膣の粘膜よりも感染しやすいです。

HIV感染は性的接触によるものが最も多いです。女性の場合は粘膜の膜から男性の場合は亀頭の部分にできる細かい傷から感染します。

精液、血液、膣分泌液、に含まれるHIVが入り込む事が原因となります。

男性同士の性的接触の場合は腸の粘膜から精液が侵入して感染する確率が高いです。

腸の粘膜は傷つきやすいので膣による性交よりも感染する可能性が高くなります。

②血液感染

血管に達するような皮膚の傷からHIVウイルスが侵入して感染します。

輸血や針刺し事故など医療現場で起きる感染、注射針を共用した麻薬の回し打ちなどによる感染も考えられます。

注射器のまわしうちなどで HIVウイルスの血液感染が起こります。

輸血などでも起こる可能性はないとも言い切れませんが、現在の日本ではすべての献血血液に対して厳重なHIV検査をしています。

医療の現場でのHIVに感染した血液がついた注射針を刺してしまう事故はあり得ることです。

医療の現場では注射器は一度きりの使い切りとなっています。

もしも、医師や看護師が誤って針を自分に刺してしまった場合は2時間以内に抗HIV薬の摂取によって感染の危険性の確率を低下させることが可能です。

③母子感染

母親がHIV感染していた場合、その子どもにも感染する可能性があります。

出産時の産道感染、母乳による感染、胎内感染に分けられます。

女性は妊娠をすると初期検査の中で本人の同意のもとでHIV検査を受けることができます。

検査を受けない妊婦さんもいらっしゃいます。

もしもHIVに感染しているのならば母子感染をしないように適切な治療を受けて事前に対策を考え、行っていくことができます。

母子感染をしない対策として、服薬をして、帝王切開で出産をして、母乳を与えないということです。

普通分娩にすると血液による感染の可能性が出てくるのと、母乳にはHIVが含まれているからです。

HIVの感染は本人の対策と意識で回避することが可能なのです。

まとめ

HIVウイルスは、主に性行為を介して感染してしまう感染症の一種となっていますが、体液が付着してしまうことによって感染するというよりも、性行為を行うことによって粘膜同士が擦れ合うことによって傷を負ってしまい、そこを通じてHIVウイルスが含まれている体液が侵入して感染してしまうということが挙げられます。

そのため、セックスやオーラルセックスでは、コンドームを着用することによって粘膜の直接的な接触を防ぐことでHIVウイルスの感染を激減させる効果があるということに繋がります。

HIVに感染する行為

HIVウイルスというのは主に性行為によって感染する感染症だとされていますが、性行為で感染してしまう理由の一つに、精液や膣分泌液、母乳などの性行為で接触してしまいがちな体液の中にHIVウイルスが多く含まれているということと、粘膜同士の接触によって感染してしまいやすいということが大きな理由になっています。

しかし、性行為以外にもHIVに感染してしまいやすい行為というものがありますので、今回はそれらの行為について詳しく紹介していきます。

日常的な生活の中でHIVが感染しやすい状況について

日常生活の中で体液が接触してしまうというシーンは意外に多くあります。

体液と言っても、主に血液ということになりますが、例えば歯ブラシや髭剃りを共用している場合は、使用した際に血液が付着する可能性がありますので、次に使用した人がHIVウイルスに感染してしまう可能性があります。

そして、近年感染源として多くなっているのが、ピアスやタトゥーといったファッション関連になっています。

ピアスやタトゥーに関しての道徳的な問題については取り上げませんが、ピアスやタトゥーというのは、基本的に人間の肌に影響を与える処置となっているために、十分な消毒がされていない場合は感染してしまう可能性が高いということになります。

キチンとしたピアスショップやタトゥーショップなどの場合は、消毒や器具の管理を徹底しているところが多いですが、評判が良くなく、安いからという理由で利用している人が多いショップなどの場合は器具のメンテナンスが十分ではないところも多いために、このような場合にはHIVウイルスに感染してしまうリスクが激増するということになります。

HIVウイルスが体液によって感染するということを知っている人からすると、お風呂やトイレ、飲み物や食べ物などを使う皿や器などにも気を使う人が多いですが、これらを介して接触する体液というのは、HIVウイルスが少量しか含まれていないことが多いために、感染源となる可能性はとても低いということになります。

日常生活の中で気をつけなければならないのは、「血液を介してしまう接触」となっているために、極論すれば血液が接触しない行為なら、ほとんどが安全だということになります。

また、切り傷や擦り傷をしている状態でお風呂に入るとお風呂のお湯から感染するのではないかと思っている人が多いですが、HIVウイルスは水に弱い性質を持っているために、お風呂のお湯から感染することはありません。

エイズの検査法

エイズは発症するまでほぼ症状が出ないのことから発見が遅れることがしばしばで、エイズが発症してからの寿命は平均で2~3年とされます。

このエイズの発症を遅らせる薬は様々開発されており、大切なことはエイズを発症するまでに治療を開始する事になります。

発症までほとんど自覚症状が出ないので、早期発見にはエイズ検査を受けるしかありません。

エイズの検査では血液検査を行われます。

HIV抗体のスクリーニングにより、抗体があれば陽性(感染している可能性がある)と判断され、さらに確認検査をしたうえで感染確定となります。

近年では、HIV感染症の検査も身近なものになり、全国の保健所で検査を受ければ無料で受診できて、さらに無料になっているために個人情報の点からも財布にも優しいのが特徴になっています。

ちなみに、病院でも検査をしてもらうことは可能になっていますが、その場合に男性のケースでは、泌尿器科や性感染症科がある病院で検査を受けたほうが良いでしょう。

女性の場合は産婦人科でも受診することが可能です。

一応、内科などでも受診することは可能になっているのですが、HIV感染症に詳しくない医師が判断してしまうと、陰性なのに陽性と判断してしまったり、陽性なのに問題なしと判断してしまったりといった誤診がある可能性もありますので、HIV感染症の検査をする場合は専門医が常駐している病院を選択することが重要です。

HIV感染症の検査は3つのタイプに分けられている

HIV感染症の検査というのは、HIVウイスルに感染している可能性を特定するための検査となっていて、それぞれ、HIV抗体検査、HIV抗原検査、NAT検査と呼ばれています。

これらの検査では、どれも血液を採取して調べるタイプの検査となっていて、5cc程度ですが採取されることになります。

HIV感染症の検査を受ける際の注意点としては、HIVウイルスに感染してから一定の期間が経過しないと検査をしても陰性だと判断されてしまうことが多いということになります。

例えば、彼女とセックスをしてから1週間後ぐらいに彼女から「HIV感染症の検査で陽性だったからあなたも調べたほうが良い」というような話をされた場合でも、HIV感染症の検査では陽性と判断されるための期間が検査のタイプによって11日~3ヶ月ほど掛かるために、性行為をしてから1週間程度では判別することが出来ないということが挙げられます。

主な検査方法としてはHIV抗体検査と抗原検査となっているために、HIVに感染した可能性がある日から1ヶ月程度の期間を明けてから検査をしたほうが良いでしょう。

病院や保健所の他には、自宅で出来る郵送の性病検査キットも販売されています。

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エイズを検査するキット

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エイズ治療法

2016年現在、エイズを発症してしまった方の延命年数というのは何年なのか知っているでしょうか?

エイズに対しての治療が確立されていなかった20年ほど前までは、エイズが発症してしまうと10年も生きられないとされていましたが、近年では研究と医療の進歩によって、20歳時にエイズに感染している人の平均余命は54.5歳となっています。

この数字はアメリカで行われた調査となっていて、日本という国で過ごしていると平均寿命よりも短く感じてしまうかもしれませんが、世界的に見てみると平均寿命とそれほど変わらない数値になっているとされています。

ただし、エイズウイルスが発見されてから20年以上が経過している現在でも、エイズを完治させるということができませんので、あくまでも治療を続けるということを条件に延命できるということが正確です。

今回は、エイズの治療ではどのような処置が行われているのかということについて詳しく紹介していきます。

エイズの発症から治療について

検査をした結果、エイズだと判断された場合には、出来る限り早く治療を開始しなければなりません。

治療を担当する医師によっては、検査が出た当日から治療を開始する場合もありますが、エイズの治療に関しては、基本的に2つのポイントがあります。

それは「発症を遅くする」ということと「発症した際の症状を抑える」ということです。

つまり、HIVの増殖を抑制する薬を服用します。

HIVを体内から完全に排除できる治療法はありませんが、抗HIV薬によってウイルスの増殖を抑え、エイズの発症を防ぐことが治療の中心となります。

エイズ発症前に治療を開始する事で、長期間にわたり健常時と変わらない日常生活を送ることが可能となります。

前者が発症する前の治療となっていて、後者が発症した後の治療ということになりますが、どちらのケースに関しても、治療内容については内服薬を組み合わせて治療を行うということになりますので、手術や長期の入院といった内容の治療にならないことが特徴的です。

ただし、エイズを発症している状態で何らかの病気が併発してしまった場合には長期の入院になる可能性もありますので、その点に関しては気をつけてください。

治療を開始したら、特別な場合を除き、治療を継続する必要があります。