淋病(淋菌感染症)とは

淋菌感染症は、病原体である淋菌が感染者の粘膜や体液を介して伝染する細菌感染症です。

淋菌は英語でgonococciと表記され、世界中に存在するポピュラーな細菌です。

淋菌は感染力が強い半面、生命力は弱い菌で、感染部位から離れると数時間のうちに感染力が無くなり、日光、乾燥、消毒剤などで簡単に死滅します。

そのようなことから、性行為や類似行為以外の物や空気を介した感染はありません。

女性の感染数が少ないのは、男性と違い症状があまり出ないので、感染に気づかずに検査をしないことが原因であるとされます。

淋菌に感染すると感染部位が炎症を起し小さな傷ができるので、血液により感染するHIV感染の確率が増加します。

淋病(淋菌感染症)の症状

男性の淋病の症状は、感染からだいたい1週間程で尿道が痛くなったり、排尿時に痛みを感じたり、尿道から膿がでたりします。

女性の場合は、膣分分泌液が増えたり、排尿時にちょっと熱さを感じる程度で自覚症状が出ることが少ないのが特徴です。

男女ともに咽頭に感染すると喉が痛くなることがありますが、これも個人差により自覚症状が出ない場合があります。

女性の場合は、淋菌感染症を放置しておくと骨盤内炎症性疾患にまで悪化する可能性があり、不妊の原因となるため注意しましょう。

咽頭「のど」の(淋病)淋菌感染症

近年、日本人に多くなってきた感染症の一つに淋病という症状があります。

淋病というのは淋菌に冒されてしまうことによって発症してしまう病気となっていますが、統計学に照らしあわせてみると、全体の6割以上の感染源が風俗店で働いている女性の喉から感染するのが主となっています。

淋菌は粘膜を介して感染を拡大させる感染症の一つとなっていますので、肌が触れ合うというような接触では感染することがありませんが、口腔内や性器の接触などを通じて感染することが多くなっています。

今回は、喉頭淋菌感染症の特徴と感染の傾向について詳しく紹介していきます。

喉頭淋菌感染症に見られる男女比や年齢、感染源などについて

喉頭淋菌感染症の感染源については、冒頭でも紹介したように風俗店で働いている女性を介して発症するケースが多くなっていますが、厚生労働省が毎年発表しているデータによると、淋病感染者は年間1万人程度となっていて、そのうちの7割が男性だというデータが上がっています。

普通に考えると、男女の営みを介して感染するタイプの感染症となっているために、男性7割、女性3割という明らかに偏ったデータが出ることは無いとされているのですが、このデータはあくまでも「淋病に感染して受診した患者の数」が元になっているために、男性と違って自覚症状に乏しい女性の場合は淋病に感染していても病院を受診しないケースがあるということになります。

年齢層に関しては幅広く分布していて、10代から50代前後にまで分布していることが特徴的です。

まとめ

近年では安価にオーラルセックスをすることが可能な風俗店が多くなってきたということもあり、性病チェックが徹底されているような風俗店でも、毎日チェックをしているということではありませんので、自分の前に担当していた客が感染症に罹っている場合は、そこから感染してしまうことも多いです。

特に、安価な風俗店の場合は、風俗嬢が1日に何十人も相手にするようなことがありますので、そのような場合には、喉頭淋菌感染症に感染してしまうリスクが大幅に増加してしまうということに繋がります。

男性の場合は、感染から発症までの期間が短いということもあり、すぐに気づくことが可能になっていますが、女性の場合は自覚症状がほとんどないために、知らず知らずのうちに感染させてしまうことも多いのが特徴的になっています。

病原体と感染経路

淋菌

淋菌が性行為により女性の子宮頚管、子宮、卵管、男性では尿道、口腔、咽頭などに感染し発症をします。

基本的には粘膜や体液の接触などで感染しますので、性行為の他はオーラルセックスなどでも感染します。

淋病(淋菌感染症)の検査

症状から淋菌感染症が疑われる場合は簡単な検査でわかるので、パートナーも一緒に検査を受ける必要があります。

性行為が無くてもオーラルセックスのみでも感染するので、お互いにうつしあう可能性があります。

淋病の特定は、検体を採取してPCR法、TMA法、SDA法などの遺伝子診断法がなされます。

遺伝子診断法は淋菌とクラミジアを同じ検体で検出でき、男性では尿を採取して、女性の場合は膣分泌液を採取して検査をします。

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淋菌感染症(淋病)を検査するキット

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治療と予防

淋病の治療もクラミジアの治療同様に抗生物質の投与で完治します。

ただし、淋菌では耐性菌が増加しているので、既存の抗生物質ではなかなか効果が出ない場合も有り、ニューキノロン系薬に効果が低下しているとの報告も有ります。

国内の治療で使用される淋菌治療薬としては、スペクチノマイシン(筋肉注射)、セフィキシム(経口)、オフロキサシン(経口)、ビブラマイシン(経口)などが用いられます。

淋病の予防は、性行為やオーラルセックスする時は最初から最後までコンドームを必ず装着して、不特定多数との性行為を避けることです。

避けられない場合は、性病の検査を定期的に行い、早期発見と早期治療をすると良いでしょう。

薬剤耐性とは

薬剤耐性とは、微生物などが殺菌作用を持った薬剤に対して抵抗性を持つ現象を指し薬剤抵抗性、薬物耐性とも呼ばれます。

特に細菌やウイルスなどの病原性微生物がそれら病原体による疾患を治療する抗生物質の薬剤に抵抗力を持つ時に使われることが多いです。

このように微生物が薬剤耐性を獲得するプロセスは、変異と選択による進化、つまり薬剤使用後に生存していた微生物が増殖することが原因となります。

抗菌薬耐性を持つ淋菌の出現

淋菌による感染は世界的にもクラミジア感染症同様に感染頻度の高い性病です。

淋菌は自然界では人間以外に宿主がいない、つまりヒト以外には感染しない病原体で、通常の環境では生きていけません。

つまり、淋菌のライフサイクルは人間の性行為による感染に依存しており、性行為による感染と言う経路でのみ種の存続を可能にしております。

淋菌の感染確率は30%と言われており、3回に1回は感染するという性病の中でも高い感染率を示しています。

男性は尿道炎により症状がわかりやすいのですが、女性は無症状であることが多い事も感染いると高めている原因です。

この淋菌を治療をするには抗生物質を使用しますが、この抗生物質に対する耐性化が問題となっており耐性を持つ淋菌が増加しています。

耐性菌に対しては従前の抗生物質が効かないために治療が難しくなります。

従来淋病治療では、ペニシリンやテトラサイクリンという抗生物質が使用されていましたが、耐性菌が出てきており新しい抗生物質が登場しました。

直近の10年では、フロキサシン、シプロフロキサシン等のニューキノロン剤が使用されていましたが、これら抗生物質に対する耐性菌が80%程度にまで達し、現在は使用が推奨されていません。

第3世代の経口摂取によるセフェムが登場していますが、既に耐性菌が全国各地で耐性株の増加傾向がみられます。

現在の淋菌感染症に対する治療は、有効な治療薬は注射用セフェムである、セフトリアキソン(CTRX)およびセフォジジム(CDZM)とスペクチノマイシン(SPCM)の3剤が有効であるとされています。

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