1,クラミジア

クラミジアとは

クラミジアは日本国内で最も感染が多い性病で、若い女性に特に感染が広がっています。

妊婦検診では、検査を受けた妊婦の3〜5%にクラミジア感染があるとされ、自覚症状の無い女性が数多くいると考えられます。

通常の感染は成人どうしの性交による感染ですが、妊婦が感染していると出産時に産道で感染する母子感染があります。

クラミジアの感染は、男性も女性も性行為が頻繁にある若者の間が一番多く感染しますが、特に女性が顕著に増加しています。

女性に多い理由は、クラミジアの女性の症状があまる無いことで感染に気づかずにパートナーと性行為を行い拡散させている事が考えられます。

ですので、女性では特に自覚症状が無くても、初めての相手と性行為があった場合は検査をすることをおすすめします。

また、クラミジアは性器への感染以外にもオーラルセックスによるのどへの感染も多いので注意しましょう。

クラミジアの症状

男性の症状の出かたは、1週間程度の潜伏期間の後にさらさらとした分泌液が出るのと、人によっては排尿時に痛みを感じます。

そして、この状態を放置すると尿道炎や精巣上体炎を起こし精巣が腫れて発熱が出たり痛みを感じるようになります。

女性の場合は、症状が軽く出ない人もいますが、症状が出るとおりものの異常や下腹部痛、不正性器出血などがあります。

女性の場合、放置すると子宮頚管炎や卵管炎などに悪化する可能性があり不妊症の原因ともなるので注意が必要です。

女性のクラミジアは比較的症状が軽い一方で、重症化し易いので注意が必要になります。

男性のクラミジア症状

先に書いたように、男性も症状が軽い、またはまったくの無症状というケースも多いです。

しかし発症すると、まず尿道炎を起こします。

尿道炎の主な症状は、排尿痛や、尿の残尿感など排尿時の不快感、かゆみが出たり、尿がしみるケースもあります。

排尿時に支障をきたす病気と思っておくといいでしょう。

また、性器から、透明、白、黄色の膿がでることもあります。

細菌感染症なので、悪化すると高熱が出たりすることもあります。

また、クラミジアで発症した尿道炎は、精巣上体炎や前立腺炎など2次的な病気を起こしやすいのも特徴です。

精巣上体炎の場合は、睾丸の腫れや痛みが出てきます。

そして、クラミジア同様、高熱が出る場合もあります。
 
前立腺炎の場合は、精巣周りや太ももの付け根、下腹部に痛みが出ます。

前立腺が腫れるため、排尿痛や排尿困難の症状が強く現れます。

(尿関係の初期症状は、尿道炎に似ています)そして最悪の場合は、排尿が出来なくなるケースもあり40度近い高熱が出ることもあります。

またクラミジアはオーラルセックスなどを通して、のどにも感染します。

この場合は、のどの痛みや腫れ、熱など、風邪に近い症状が出ます。

いずれのケースも細菌感染ですので、放置しておくと、体中が細菌で炎症を起こす可能性は充分考えられます。

更に厄介なのは、クラミジアの場合、感染してから潜伏期間が2~3週間と長めなため、性感染した場合、どこで感染したのか、本人の記憶がはっきりしないケースも多いのです。

また潜伏期間が長いので、比較的緩やかに発症します。

そしてこの間に、他の人間にうつしてしまう可能性が非常に高いのです。

細菌感染一般に本人の免疫力が強いと大事にならずに済むことも多い反面、疲れが溜まっていたというだけで、長い入院生活を強いられることにもなりかねないのです。

女性のクラミジア症状

ここ数年、性感染症の中でも、クラミジアは爆発的と言っていいほど増加しています。

しかも最も大きいのが若い女性なんです。

どうしてここまで若い女性の間で広まってしまうのか、それは「クラミジアは症状が殆ど出ない」からです。

クラミジアの初期症状は、下腹部痛や、おりものの増加、臭みなど、女性なら「ちょっと調子悪いなあ」で済ませてしまう程度の症状なのです。

8割程度は、感染しているのに完全に症状が出ないとも言われています。

それなら問題はないように思えますが、そのまま放置しておくと、間違いなく「女性としての生き方」の可能性を閉ざすことになってしまうのです。

クラミジアは細菌ですので、抗生物質などで治療をしない限り、原則として治りません。
 
放置したままだと、ずっとクラミジア菌を抱えていることになります。

そして病気が進行すると、卵管、子宮頸管、子宮内膜、果ては他の臓器まで炎症を起こす可能性があるのです。

自分の体の問題としてもかなり重大事ですが、それ以上の問題があります。

卵管などに炎症が起きると排卵がスムーズに起きず、不妊になります。

また子宮外妊娠の確率も増えるため、妊娠出来ても産めないことになります。

運よく妊娠したとして、妊婦がクラミジア菌を持っている場合は、羊膜炎など早産の元になる病気を起こしやすくなります。

更に、無事出産にこぎつけたとしても、クラミジア菌は産道感染します。

かわいい赤ちゃんに病気をうつし、新生児肺炎などを起こすのです。

新生児の病気は命取りになることもあります。

要するに、クラミジアの症状がないことをいいことに放置しておくと、不妊、早産、新生児の健康異常と妊娠出産に、相当なハンデを追ってしまうのです。

更にあなたは他人を不幸にする可能性もあります。症状がないまま性交渉を持つと他人にうつしてしまうからです。

クラミジアはオーラルセックスでもうつりますので、男性器を口にしただけで広まるのです。

この不幸の連鎖が広がった結果、今若い女性の間にクラミジアが増えているのです。

コンドーム無しのセックスや不用意やオーラルセックスが招く結果はこのような末路なのです。

喉(のど)のクラミジア

性感染症というとセックスを思い浮べますが、性感染とは性器経由ばかりではないのです。

性交渉の際に行うことを想像してください。

口を使った性行為や、性器をなめたりすることもありますね、これをオーラルセックスと言います。

喉に感染するクラミジア

性交渉というとセックスばかりがイメージされますが、前戯やオーラスセックスなど「挿入」に関係ない部分がかなりの割合を占めているのです。

このことは、性交渉をする人であれば、誰でもしっかりと覚えておいてください。

ここまで強弁する理由は、性感染症のルートで1番無防備なのがオーラルセックス由来によるものだからです。

特に性感染症で爆発的な増加をしているクラミジアは、オーラルセックスで感染するケースが非常に多く、咽頭クラミジアと呼ばれています。

「口から感染するの?」と思う人もいるかもしれませんが、クラミジアは粘膜感染ですので、粘膜液が接触すれば感染します。

ただし軽いキス程度で感染する危険は殆どありませんので、むやみに警戒せず恋人とのスキンシップを楽しんでください。

その代りにディープキスで感染する可能性はあります。

性行為がディープになるほど、感染率はアップすると思えばいいでしょう。

咽頭クラミジアの主な症状は、熱やのどの痛み、赤く腫れるなど、風邪に似た症状です。

自然治癒することもありますが、治療しない限りクラミジアの細菌は体に留まります。

ここが咽頭クラミジアの1番の問題点なのです。

風邪のような症状をやり過ごしてしまうと、本人にクラミジアの自覚はないままですよね。

そして、セックスの最中に相手の性器を愛撫することが多いかと思いますが、患部や体液との接触が起こりクラミジアに感染してしまうんです。

もちろん男女逆もあります。

この無自覚が引き起こす強力な感染力が、咽頭クラミジアの1番怖い所なのです。

咽頭クラミジアは他人の性器には感染しますが、比較症状が無いので保菌者は知らずにクラミジアを拡散させてしまいます。

ただし治療をしない限り、人をクラミジア感染症にしてしまうことはお忘れなく。

クラミジアの病原体と感染経路

クラミジア

クラミジア感染症の病原体は、クラミジア・トラコマチスという細菌で、生きた細胞内に侵入し増殖します。

クラミジアは性行為で感染するのが基本で、粘膜の接触や分泌物の接触で感染するのでセックス以外でもオーラルセックスや性器への愛撫でも感染するので注意しましょう。

保菌者との性行為で約半数の確率で感染し、性器や咽頭に感染し炎症を起こします。

クラミジアの検査

クラミジア感染症はパートナーと一緒に検査と治療を行う必要があります。

パートナーに症状が無くても無症候性感染の可能性があり、治療を同時に受けないとお互いにうつしあって治らなくなるからです。

クラミジア感染症の診断は、男性の尿の検査による検出が行われ、女性の場合は、膣分泌物による検査が一般的に用いられます。

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クラミジアを検査するキット

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クラミジアの治療と予防

クラミジアの治療は、抗生物質の処方がなされ2週間から3週間で完治します。

抗菌薬の種類は、テトラサイクリン系薬、マクロライド系薬、ニューキノロン系薬があります。

これらの抗生物質の投与は薬剤耐性菌を出さないためにも完治するまで投与しなければなりません。

クラミジアは、症状が少ないので男女間でお互いに感染させるいわゆるピンポン感染がりますので、感染が分かったらパートナーと一緒に治療しなければなりません。

クラミジアの予防にはコンドームの使用や不特定多数の人との性行為を避けることが有効です。